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「オーバーユース」「ミスユース」

2025年5月4日

★「オーバーユース」「ミスユース」ってご存知ですか？

少し練習がハードになると、またどこかを痛がる。

そんな子供の姿を見て、心のどこかで「頑張りすぎなんじゃないの？」「やっぱり向いてないのかも」なんて、思ってしまったことはありませんか？

でも、もしかしたらそれは、単なる「がんばりすぎ」ではなく、「使いすぎ（オーバーユース）」や「誤った使い方（ミスユース）」による体の悲鳴かもしれません。

■「オーバーユース」って何？

オーバーユースとはその名の通り、「身体の使いすぎ」によって起こる障害です。

同じ動作を繰り返すことで、筋肉や腱、関節、骨などに小さな損傷が積み重なり、痛みや炎症、時には動けなくなるほどの障害にまで発展します。

たとえば──
・陸上部で走るたびにすねが痛む → シンスプリント
・バレーボールのジャンプで膝が腫れる → ジャンパー膝
・野球の投球練習で肩が上がらない → 野球肩

どれも、日々の努力の積み重ねの「結果」ではあるけれど、放っておくと長期離脱につながってしまうこともあります。

■「ミスユース」って何？
一方、ミスユースは「誤った使い方」によって起こる障害です。

フォームが崩れていたり、筋力や柔軟性が偏っていたりすることで、身体にかかる負荷が不自然に集中し、ケガを引き起こしてしまいます。

たとえば──
・まだ筋力がついていないうちに負荷の高い練習をしてしまう
・正しい姿勢やフォームを知らないまま反復練習を続けてしまう
・痛みを我慢して無理を重ねてしまう

これらは、決して本人の「根性」や「気持ちの弱さ」のせいではありません。

むしろ、強くなりたい、結果を出したいという一心で、自分の身体を追い込んだ結果なのです。

■親としてできること――それは「休養」と「適切な施術」を与えること

オーバーユースやミスユースによる障害に、根本的に必要なのは「休養」と「適切なケア」です。

ただの湿布やストレッチでは追いつかないほど、身体の深部に疲労や炎症が蓄積していることもあります。

そこで注目されているのが、鍼灸による施術です。

鍼灸は、ただ「ツボを刺激する」というものではありません。

特にスポーツ障害に対しては、以下のような効果が期待できます。

✓神経と筋肉の機能を整える
✓血流を改善し、炎症を抑える
✓損傷組織の再生を促す
✓慢性的な痛みや硬さを和らげる

通電鍼（電気を流す鍼）などを活用し、
ただのマッサージでは届かない「奥の不調」にアプローチできるのが鍼灸の強みです。

■「練習を休ませる＝あきらめる」ではない

子どもが痛みを訴えたとき、多くの親は「ちょっと我慢して頑張れば…」「大会まであと少しだし」と思ってしまいます。

こども自身も、「今、休んだら置いていかれる」「レギュラーを外される」と不安になるかもしれません。

でも本当にそうでしょうか？

体が壊れてしまってからでは、取り戻すのに何ヶ月も、時には何年もかかることもあるのです。

むしろ、「今」休むことこそが、将来への最短ルートであると、私たち大人が教えてあげることが必要なのかもしれません。

■鍼灸＋休養＋フォーム改善＝再発を防ぐ鍵

痛みを改善したあとに大切なのが、「再発させないこと」。
これには、以下の3つが欠かせません。

✓適切な施術（鍼灸）で回復を早め
✓十分な休養で身体をリセットし
✓フォームやトレーニング環境を見直す

当院では、これらすべてをワンストップでサポートしています。

こどもさんの未来のために、「今」整えるべきことがあります。
大切なのは、「休ませる勇気」と「プロに任せる選択」です。

最後に、こんな言葉をあなたに贈ります。

「才能がある子ほど、壊れやすい。だからこそ、壊れない身体を育てることが、最大の応援になる」

こどもさんの頑張りを、どうか正しい形で守ってあげてください。
私たちは、そのお手伝いができます。

気になる方は、ぜひ当院までご相談ください。

河内長野こにし整体院
〒586-0034大阪府河内長野市上田町93-8
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無性に〇〇が食べたい

2025年4月20日

無性に食べたくなるあの味、

その理由は“カラダの声”かもしれません

「どうしてもチョコレートが食べたい」

「気づいたらポテトチップスを探してる」

そんな“無性に食べたい”衝動、経験ありませんか？

それ、ただの気まぐれやストレス解消のつもりでも、実は体からの重要なサインかもしれません。

体は、足りていない栄養素を何とかして補おうと、無意識のうちに特定の味や食材を求めます。

つまり、あなたの「食べたい！」という欲求には、体内の栄養状態やメンタルの変化がしっかり反映されているのです。

◆甘いものが止まらない…それ、タンパク質不足かも？

「疲れたから甘いもの」——多くの人が経験していると思います。

確かに、糖分をとると脳が一時的にリラックスし、幸福ホルモンが分泌されます。

でも、実はこの“甘いもの欲”の背景には、タンパク質不足が潜んでいることも。

タンパク質が不足すると、体はエネルギー源となる糖質を過剰に欲しがるようになります。

だからこそ、クッキーやパンケーキが恋しくなるわけです。

**おすすめの食材：**肉、魚、大豆製品、卵、乳製品
→ 甘いものを欲したら、スイーツより先に「卵焼き」や「納豆ごはん」で整えるのが本当のセルフケアかもしれません。

◆しょっぱいもの＝ミネラルが足りてないサイン

ラーメン、フライドポテト、塩辛いスナック……それが食べたくなるとき、疑うべきはミネラル不足です。

汗をかく季節や、ストレスフルな時期には特に要注意。

ストレスがかかると、副腎という臓器が疲弊しやすくなります。

この副腎を支えてくれるのが、ミネラルやビタミン類。

味噌汁や海藻、貝類は、実は「イライラ時の救世主」なのです。

**おすすめの食材：**海藻類、貝、レバー、大豆製品
→ インスタント食品に手を出す前に、具だくさん味噌汁を一杯どうぞ。

◆辛いものを食べたいときは、ストレスがピークかも

キムチ鍋、スパイスカレー、激辛ラーメン……「刺激」が欲しいのは、心が刺激に飢えているからかもしれません。

辛いものを食べたときに分泌される快楽ホルモン・エンドルフィンは、一種の“天然の鎮静剤”。

つまり、辛いもの欲＝ストレス過多のサイン。

ストレス対策として、刺激に頼るよりも、副腎の健康を支えるたんぱく質や抗酸化ビタミンの摂取が、根本的な解決策です。

**おすすめの食材：**緑黄色野菜、肉、魚、果物
→ 辛いものを楽しみつつ、副菜でしっかり栄養補給を。

◆ジャンクフードをやたらと食べたくなる＝カリウム不足

ポテトチップス、唐揚げ、ハンバーガー……脂っこくて塩気のある食べ物に手が伸びるとき、カリウム不足を疑ってみてください。

カリウムは体内の余分な塩分や水分を排出するのに必要なミネラル。

不足すると体がむくみやすくなり、「排出できていない＝溜まっている」状態を打破しようとして、脳が“脂を欲する”指令を出してしまうのです。

**おすすめの食材：**アボカド、バナナ、ほうれん草、納豆
→ ファストフード欲が高まったら、まずは「アボカド納豆丼」でリセットを。

◆酸っぱいものが欲しいときは「疲れている」証拠

レモンや梅干しが恋しくなるのは、体が疲れているサイン。

エネルギー代謝の過程で発生する乳酸（疲労物質）が体内に蓄積しやすくなると、クエン酸などの“酸味”を欲するようになるのです。

つまり、酸っぱいもの欲は、体の中の疲れのセンサーが反応している状態。

疲労回復にはクエン酸とビタミンB群が有効です。

**おすすめの食材：**柑橘類、黒酢、豚肉、そば、納豆
→ 甘酸っぱいドレッシングのサラダや柑橘果物で、疲れを軽やかにオフ。

◆アイスや氷がやたらと食べたい＝鉄分不足のサイン

氷をボリボリ食べたくなる…。

これはちょっとユニークですが、**鉄分不足（＝貧血傾向）**の典型的な症状です。

自律神経の乱れで体温調節がうまくいかず、口の中を冷やすことで無意識に不快感を和らげようとしているのです。

**おすすめの食材：**レバー、小松菜、かつお、ひじき、プルーン
→ 氷の代わりに「レバーパテ」や「鉄分強化の青菜」でパワーチャージ。

◆「満たされない食欲」は慢性的なストレスの影響かも

何を食べても満足できない、ずっと小腹が空いている——この状態は、ストレスによる**食欲ホルモン（グレリン）**の過剰分泌が原因の可能性があります。

食事だけで解決しようとせず、ストレスの根源を見つめ直すことも大切。

適度な運動、規則正しい生活、深い呼吸や瞑想も、「満たされない感覚」をリセットしてくれます。

◆“無性に食べたい”は、あなたの体からのラブレター

食べたいという気持ちは、単なる欲求ではなく、“今の自分”を教えてくれる体からのメッセージ。

その声に耳を傾け、食べたいものと必要な栄養素のギャップを上手に埋めることで、心も体もより健康に保つことができます。

もちろん、「我慢しすぎ」は逆効果。

甘いものを食べたいなら、タンパク質やマグネシウムを摂りつつ、ちょっとだけチョコレートを楽しむ——そんな“バランスのある食べ方”を心がけていきましょう。

体の声に耳を澄ませて、毎日をもっと心地よく。

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あなたは休養不足？

2025年4月13日

休養

心と体のスイッチをオフにしよう──今こそ“休養”が必要な理由

◆まずはチェック！あなたの「休養不足」サインは？

日々の忙しさに追われ、自分の疲れに気づかないまま過ごしていませんか？

以下の**「休養不足チェックリスト」**で、今のあなたの心と体の状態を確認してみましょう。

✓朝起きた時に疲れがとれていない日が多い
✓いくら寝ても寝足りない気がする
✓朝早く目が覚めて、その後よく眠れない
✓肩こり、頭痛が続いている
✓食欲がない、または便通がよくない
✓以前楽しめていたことが楽しめない
✓理由もないのにイライラする
✓仕事（家事）に集中できない
✓仕事に行くのが（家事をするのが）おっくうだ
✓気分が落ち込んでいる

**5項目以上当てはまった方は要注意。

**半分以上当てはまる方は、かなり休養が不足している可能性があります。

◆「休む」と「養う」、両方があって初めて“休養”

「休養」とは、単なる“休み”ではありません。

「休む（休息）」と「養う（回復・リフレッシュ）」の両輪で成り立つものです。

仕事や家事などの活動で疲れた心身を「休め」、そして次の活動への活力を「養う」ことが大切なのです。

休む：
労働や活動による肉体的・精神的疲労を回復させる

養う：
趣味、自然、芸術などから刺激を受け、英気を養う

このバランスが崩れると、心身のパフォーマンスが一気に低下してしまいます。

◆休養不足が招く、あなたの知らない“落とし穴”

「ちょっと疲れてるだけ」と軽く見ていませんか？

休養不足が続くと、次のような不調が現れやすくなります。

・免疫力の低下：風邪や感染症にかかりやすくなる

・集中力・記憶力の低下：ミスや判断ミスが増える

・感情のコントロール低下：イライラしやすくなり、人間関係に影響

・思考の停滞：建設的なアイディアが浮かばなくなる

・交通事故・労災の原因に：疲労による反応遅延が重大な事故に繋がることも

つまり、「ただの疲れ」ではなく、

放っておくと生活の質（QOL）全体を下げる原因になりかねないのです。

◆では、どれくらい休養すればいいの？

休養の理想的な取り方には、「量」と「質」の両方が求められます。

以下を目安に、自分の生活に無理なく取り入れてみましょう。

◯ 平日の積極的休養（1日30分〜1時間）
・お風呂にゆっくり入る
・アロマを焚いて簡単な体操をする
・音楽を聴きながら深呼吸

◯ 休日の積極的休養（自分の疲労度に合わせて）
・疲れが強い人：近場でのんびり、静かな音楽、温泉
・やや疲れを感じる人：ハイキング、散歩、落語・映画鑑賞など
・疲れを感じていない人：新しい趣味や旅行、社会活動に挑戦

◯ 睡眠の見直し
・寝る前のスマホをやめる
・照明を落とす
・入眠の儀式（読書や簡単な体操）をつくる
**質の良い睡眠は、それだけで強力な「休養」**になります。

◆鍼灸治療で、より効率的に「休養」しませんか？

鍼灸（しんきゅう）は、休養の質を高めるための強力なサポートになります。

◯ 自律神経の調整
現代社会では、仕事やスマートフォンなどの刺激により、交感神経（活動モード）が過剰に高ぶったままになっている人が多く見られます。

この状態が長く続くと、心身が“オン”のままで休まらず、疲労が蓄積していきます。

鍼灸施術は、この交感神経の過剰な高ぶりを穏やかに鎮める作用があり、結果として副交感神経（リラックスモード）が働きやすくなる環境を整えることができます。

これにより、深い休息や睡眠が得やすくなるのです。

◯ 血流改善と筋肉の緊張緩和
肩こりや腰痛など、“体のコリ”が脳の疲労を引き起こすことは意外に知られていません。

鍼灸は筋肉の緊張を和らげ、全身の血流を促進し、身体だけでなく頭の重だるさまで和らげます。

◯ 科学的なエビデンスも
近年の研究では、鍼灸治療によって脳内のセロトニン（幸せホルモン）やエンドルフィン（痛みの抑制物質）が増加することが報告されています。

これらはストレス緩和やうつ症状の軽減にも効果があるとされています。

◆まとめ：頑張るあなたに、鍼灸という“もうひとつの選択肢”を

現代人の「休養不足」は、単なる疲れではなく社会問題ともいえるレベルに達しています。

だからこそ、積極的に自分の“休む・養う力”を見直すことが必要です。

✓まずは休養不足チェックで現状を確認
✓日常の休養習慣を見直し、バランスの取れた休養を
✓鍼灸治療を取り入れて、根本から心身の疲労をケア

今の疲れが「慢性疲労」になる前に、自分自身に優しい時間をつくってあげましょう。

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栄養

2025年4月6日

健康を支える「タンパク質」
～特に更年期からの～

「身体は、食べたものでできている。」

この言葉、よく聞くフレーズですが、更年期以降の女性にとっては、まさにその通り。

40代半ばから始まるホルモンバランスの変化、筋肉量の減少、代謝の低下…。

私たちの身体は、年齢と共に静かに変わっていきます。

だからこそ、日々の「食べ方」や「栄養の摂り方」が、これまで以上に大切になってくるのです。

今回は、特に「タンパク質」に焦点を当ててみましょう。

栄養バランスは「偏らないこと」が基本
テレビやネットでは、「関節が再生する」なんてサプリメントの広告や、「これだけ食べればOK！」といった極端な健康法が流行しています。

でも、
私たちの身体はそんなに単純じゃありません。

必要なのは、持病や年齢、運動量、生活習慣など、自分の「今」に合わせたバランスの取れた食事です。

偏った栄養摂取ではなく、何を・どれだけ・どう摂るか。

この地道な積み重ねが、未来の健康を作ってくれるのです。

●更年期からの「タンパク質不足」に要注意

実は、今の日本人の食事は「タンパク質」が不足しがち。

特に高齢女性では、その傾向が顕著です。

ご飯やパンなどの炭水化物中心の食事で、たんぱく源が少ないまま過ごしていませんか？

タンパク質は、筋肉・臓器・肌・髪…私たちの身体を作る大切な「材料」です。

それだけでなく、
免疫に関わる物質やホルモンの原料にもなっています。

つまり、
タンパク質が足りないと、疲れやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、肌や髪が弱ったり…全身に影響が出るのです。

しかも、
加齢とともに腸が栄養を吸収できる能力、特にタンパク質の「吸収率」は下がっていきます。

以前と同じ量を食べていても、身体が取り込める量が減っている…。

だからこそ、意識的に「良質なタンパク質」を摂ることが大切です。

●動物性タンパク質の意外な重要性

「植物性タンパク質をたくさん摂っているから大丈夫」と思っている方も多いかもしれません。

確かに豆類や大豆製品も優れた栄養源ですが、実は植物性のタンパク質だけでは“足りない”ことがあります。

その理由は「アミノ酸のバランス」。

タンパク質はアミノ酸からできていて、人の身体が必要とする「必須アミノ酸」は食事からしか摂れません。

植物性食品では、その構成が偏っていたり、欠けているものもあります。

一方、
肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品は、これらのアミノ酸をバランス良く含んでいます。

だからこそ、
動物性タンパク質を適切に摂ることが大切なのです。

●バランスの良い食事を、もう一度見直してみる

「タンパク質を摂らなきゃ！」と急に思っても、サプリメントだけに頼るのではなく、日々の食事で工夫することが第一歩です。

・朝食に卵を1個プラスする
・昼食にサバの味噌煮や鶏むね肉を加える
・夕食に豆腐や納豆だけでなく、魚や肉も少し添える

こうしたちょっとした工夫が、1日のタンパク質摂取量を自然に底上げしてくれます。

もちろん、「バランス」が何より大切。

炭水化物も脂質も、適度に摂ることで栄養の吸収も良くなります。

もし、「自分に合った食べ方がわからない」「どれくらい摂ればいいのか不安」と感じている方は、専門家に相談するのも一つの方法です。

未来の自分を元気にするために、今、何を食べるかを見直してみませんか？

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鍼灸が睡眠がもたらす驚きの効果

2025年3月30日

睡眠

★睡眠がもたらす驚きの効果

私たちが眠っている間、脳や身体では様々な働きが行われています。

まず、成長ホルモンの分泌が活発になり、疲れた細胞を修復し、身体を回復させる働きをします。

特に深い睡眠（ノンレム睡眠）時には、免疫機能を高めるホルモンが分泌され、体内の免疫細胞が病原体と戦う力を強化します。

そのため、質の良い睡眠を取ることで、病気になりにくい健康な身体を維持できるのです。

また、睡眠には「記憶の整理」という役割もあります。

日中に得た情報は、睡眠中に脳の中で整理され、必要なものが定着し、必要のないものは無視されるようになると考えられています。

そのため、良質な睡眠を確保することで、集中力や学習能力が向上するのです。

さらに、睡眠はストレスの軽減にも深く関与しています。

睡眠中には「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンの分泌が適正化され、ストレスによる不安感やイライラが軽減されるのです。

これにより、心の安定が保たれ、感情のコントロールがしやすくなります。

★鍼灸が睡眠の質を向上させる理由

睡眠の質を高めるためには、自律神経の働きを適正化することが重要です。

現代社会では、仕事のプレッシャーや人間関係のストレス、スマートフォンの使用などにより、過剰な情報にさらされ、余計な処理が必要になって自律神経が疲弊してしまいがちです。

この状態では、脳や身体がリラックスできず、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めたりする原因となります。

ここで役立つのが「鍼灸」です。

鍼灸治療は、皮膚や神経への刺激を通じて、神経やホルモンを介して脳・神経・ホルモンの働きを適正化する効果があります。

これにより、身体がリラックスしやすくなり、自然と眠りにつきやすくなるのです。

さらに、鍼灸による刺激は、脳内の神経伝達物質の分泌を促します。

例えば、次のようなホルモンが適正に分泌されることで、心身がより安定し、快適な睡眠へと導かれます。

・セロトニン：精神の安定や安心感をもたらし、不安やストレスを軽減する。

・エンドルフィン：リラックス効果や痛みの緩和、免疫力の向上をサポートする。

・ドーパミン：意欲や集中力を高め、前向きな気持ちを引き出す。

これらのホルモンのバランスが整うことで、心が落ち着き、ストレスによる睡眠障害が改善されるのです。

★鍼灸で実感できる変化

鍼灸治療を受けた方の中には、「寝つきが良くなった」「夜中に目が覚めなくなった」「朝スッキリ目覚めるようになった」といった変化を実感する方が多くいます。

これは、鍼灸が単に身体の不調を整えるだけでなく、心の安定にも寄与するからです。

睡眠の質が向上すると、日中のパフォーマンスも格段に上がります。

頭がスッキリし、仕事や学習への集中力が増し、ストレス耐性も高まります。

まさに「健康的な生活の土台」を築くために、鍼灸は大きな役割を果たすのです。

★まとめ：質の良い睡眠のために鍼灸を活用しよう

睡眠は、私たちの健康や心の安定に欠かせないものです。

しかし、ストレス社会に生きる私たちは、知らず知らずのうちに過剰な情報処理を強いられ、自律神経が疲弊し、睡眠の質を低下させています。

そんな時こそ、鍼灸を取り入れてみませんか？

鍼灸は、身体の緊張を解きほぐし、ホルモンバランスを整えることで、心地よい眠りをサポートします。

「最近、ぐっすり眠れない」「疲れが取れない」と感じている方は、ぜひ一度、鍼灸治療を試してみてください。

心と身体がリラックスし、自然と深い眠りへと誘われるのを実感できるはずです。

健康な毎日は、良質な睡眠から。鍼灸で、あなたの睡眠をより良いものにしてみませんか？

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肩こり

2025年3月23日

肩こり

筋肉は長時間の収縮または伸張によって血行不良・筋機能低下が起こった際にコリます。

肩こりは
人が二足歩行になったことで姿勢と肩甲骨の位置と手首・肘・肩関節の柔軟性が筋肉に対してシビアになったために起きています。

■姿勢による肩コリは
『肩甲骨と頭の位置が問題』
『肩甲骨と頭の位置が理想的でなくなる理由は筋力低下』

●肩甲骨の位置による肩コリは
肩甲骨を支える肩・首・背中の肉が筋力低下することで
上肢帯（肩甲骨・鎖骨から手指までの一式）を理想的な位置状態に維持できないようになって、
肩甲骨を支える肩・首・背中の筋肉に引っ張り続ける力が加わることで、
さらに血行不良・筋機能低下が起こり、肩コリの悪循環から抜け出しにくくなります。

●頭の位置による肩コリも同様に
頭を支える肩・首・背中の肉が筋力低下することで
頭を理想的な位置状態に維持できないようになって、
肩甲骨を支える肩・首・背中の肉に引っ張り続ける力が加わることで、
さらに血行不良・筋機能低下が起こり、肩コリの悪循環から抜け出しにくくなります。

■動作による肩こりは
『肩甲骨の不安定と手首・肘・肩関節の柔軟性が問題』

●肩甲骨の不安定による肩コリは
肩甲骨を支える肩・首・背中の肉が筋力低下することで
上肢帯（肩甲骨・鎖骨から手指までの一式）を理想的な位置状態に維持できないようになって、
上肢帯を使った作業をするたびに上肢帯の理想的な位置状態を維持するための筋肉はいっぱいいっぱいで、
上肢帯の理想的な位置状態を維持するための筋肉以外の筋肉にも本来苦手な働きをさせるため筋肉が疲弊して
血行不良・筋機能低下が起こり、コリが出来て血行不良・筋機能低下が起こり、肩コリの悪循環から抜け出しにくくなります。

●手首・肘・肩関節の柔軟性低下による肩コリは
手首・肘・肩関節を動かす筋力低下することで
手首・肘・肩関節を使った動作をする時に手首・肘・肩関節で十分な可動域を確保できないようになって、
手首・肘・肩関節を動かすための筋肉はいっぱいいっぱいで、
手首・肘・肩関節を動かすための筋肉以外の筋肉にも本来苦手な働きをさせるため筋肉が疲弊して
血行不良・筋機能低下が起こり、コリが出来て血行不良・筋機能低下が起こり、肩コリの悪循環から抜け出しにくくなります。

★肩こりを治すには
直立歩行で肩コリが始まったというのなら
肩こりにならないために四六時中四つん這いで過ごせばいいと思う方もいるかもしれませんが、
それは奇抜すぎるので一旦見送りましょう。

ただ、
肩こり予防体操として時々、ハイハイをするのはアリだと思います。

真面目な話し、
ハイハイは人間の成長過程の一部で
直立から二足歩行に向かう筋力や
手を使って作業するための肩甲骨・手首・肘・肩関節の筋力を養う訓練の一部なので、

筋力低下によって各主症状が出ている大人にとってハイハイは思いのほかキツイですが、イイ運動になります。

やってみると自分の身体が自分の意思どおりに動かないことにも気が付くと思います。

★ハイハイどころではない時は
ハイハイどころではない、
ハイハイが全く厳しい時は
コリによる血行不良・筋機能低下が進み過ぎている状態のため

まずは
鍼灸・整体の施術を受けて血行不良・筋機能低下の回復を試みて下さい。
ハイハイはその後です。

肩こりについて気になる方は
ハイハイどころではない、
ハイハイが全く厳しい時は
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視点の違い

2025年3月9日

視点の違い

「整形外科で〇〇と言われたけれど、これは正しいのか？」
と聞かれることが多いですが、

会話には状況と流れがあるため
その部分だけ切り取って話をされてもわかりません。

正直に言うと
「最初から聞いてないのに知るか⁉そんなもん⁉真相はそいつに聞け!?」
です。

ただ、
これで終わってしまうと
ただの愚痴なので
ごくごく簡単な違いをお伝えします。

整体院・鍼灸院・整骨院・整形外科の見解の違いで
一様にしていえることは
それぞれに視点のちがいがあることです。

整体院・鍼灸院・整骨院・整形外科の違いをAIに聞いてみると

【整体院】
骨格や筋肉のバランスを整え、体の不調を改善する施術です。
骨盤や背骨の位置を正すことで、筋肉のコリや疲労をほぐし、血行を改善します。

【鍼灸院】
鍼（はり）や灸（きゅう）を使って、身体の神経・筋肉・ツボを刺激して施術を行います
痛みや凝りを和らげたり、血行を促進したりする

【整骨院】
骨折や脱臼・捻挫や打撲・筋肉やスジなど、ケガした患部に注射や内服薬を使用せず、主に柔道整復術によりケガをした箇所を治療します。

【整形外科】
打撲や捻挫、脱臼、骨折、切り傷などの外傷、スポーツや交通事故、労災での外傷などの治療を行います。

と言う結果が出たことから

■整体院と鍼灸院は機能的（神経や筋肉などの働きに異常があり現れる症状）
▲整骨院と整形外科は器質的（骨・筋・腱など、そのものに異常があり現れる症状）
な問題を主体的に治療しているということです。

要するに
■立つ・座る・歩く・走るなどの動きに伴う不調は整体院・鍼灸院
▲折れている・外れている・形が変わっている、ジッとしていても痛い不調は整骨院・整形外科
が主体的に治療しているということです。

なので、
✓整体院に行って横になりたいのに症状の経過や現状的に何が辛いのか？を詳しく聞かれた
✓鍼灸院に行って鍼をされたらズンと来たあとに動いて痛みを確認するを繰り返された
✓整形外科にいってもレントゲンを撮って「ここが悪いですね」と言って痛み止めをくれただけ
✓接骨院に行って痛い所をぐりぐりされて電気を当てて「また明日ぁ～」と言われた

全て正解です。

結局は
あなたが何を解決したいのか？が
あなたの正解を決めます。

あなたの不調は
■立つ・座る・歩く・走るなどの『動きに伴う不調』ですか？
▲折れている・外れている・形が変わっている不調ですか？

立つ・座る・歩く・走るなどの
『動きに伴う不調』であれてば当院まで

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回復のために必要なこと

2025年3月2日

回復のために必要なこと

「走るためには歩ける必要がある」
「歩くためには立てる必要がある」
「立つためには座れる必要がある」

これは当たり前のように思えますが、
病気やケガによって寝たきりの生活を送った後、
いざ動こうとしたときに、

この単純な事実を忘れてしまう人が少なくありません。

特に、
かつては元気に動けていた人ほど、
「これくらいはできるはずだ」と過信し、
急に無理をしてしまうことがあるのです。

しかし、
長期間にわたる安静の後には、筋力や体力が大きく低下しています。

何もせず横になっているだけでも、筋肉は驚くほど衰えてしまうのです。

そのため、
以前と同じように動こうとすると、
身体に大きな負担がかかり、
思わぬケガや関節のトラブルを引き起こすリスクが高まります。

★寝込んでいると起きる筋力低下

長く横になっていると、筋肉は刺激を受ける機会が減り、次第に萎縮していきます。

特に、下半身の筋肉は重力に逆らって体を支える役割を担っているため、使わなければ急速に弱ってしまいます。

その結果、
いざ起き上がって動こうとしたときに、以下のような症状が現れることがあります。

✓足腰に力が入らない
✓歩くとすぐに疲れる
✓立ち上がる際に痛みを感じる
✓ふらついてバランスを崩しやすい

このような状態で、
以前と同じように動こうとすると、
無意識のうちに「こぜて（本来の正しい身体の使い方ではない方法で）」動作をしてしまいます。

これは、
弱った筋肉を補うために、他の筋肉や関節に過剰な負担をかけることを意味します。

結果として、
関節や腱に余計なストレスがかかり、
変形性関節症や腱の断裂といった深刻な問題へとつながる可能性があるのです。

★回復のために必要なこと

では、
寝込んだ後に安全に動き出すためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか？

・医師の指示を守る
もし入院や通院が必要な場合は、必ず医師の指示に従いましょう。

特に、手術後や病気からの回復期には、無理をすると逆に回復を遅らせることになります。

・徐々に動きを取り戻す
安静期間が終わり、医師から「動いてもよい」と言われた後も、いきなり激しい運動をするのではなく、まずは座る・立つ・歩くといった基本的な動作から始めることが大切です。

・自分の状態を正しく把握する

「座ることはできるか？」
「立つことはできるか？」
「歩くことはできるか？」
「走ることはできるか？」

どの段階にあるのかを客観的に評価し、無理のない範囲で動くことが重要です。

・リハビリや鍼灸整体を活用する

状態に応じた適切なリハビリや鍼灸整体・筋力トレーニングを取り入れることで、効率よく体力を回復させることができます。

「座れている？」
「立てている？」
「歩けている？」
「走れている？」

それぞれにそれぞれの判断基準があるため
自己判断ではなく、専門家の指導を受けながら進めるのが理想的です。

★無理は禁物、段階的に回復を

「以前はできたから」と言って、無理に動こうとすると、思わぬケガや関節のトラブルを招く可能性があります。

大切なのは、
自分の現状を正しく把握し、焦らず段階的に動きを取り戻していくことです。

座ることがツライ？
立つことがツライ？
歩くことがツライ？
走ることがツライ？

今のあなたは、どの段階にいますか？

詳しくは、当院まで。

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眼精疲労で目の奥が痛くなる原因

2025年2月23日

眼精疲労で目の奥が痛くなる原因

現代社会では、
スマートフォンやパソコンの使用時間が増え、目の疲れを感じる人が多くなっています。

特に、
目の奥が痛くなるような眼精疲労に悩まされている方も少なくありません。

その原因の一つとして、目の奥にある外眼筋の疲労が考えられます。

では、なぜ外眼筋が疲れるのか、その背後にはどのような仕組みがあるのかを解説していきます。

★外眼筋とは？

外眼筋は、眼球の動きを制御する6本の筋肉の総称です。
この筋肉が協調して働くことで、私たちはスムーズに視線を動かし、対象物をとらえることができます。

しかし、
目を酷使すると外眼筋が緊張し続け、筋肉が硬くなり、痛みや圧力を感じるようになります。

これが、眼精疲労によって目の奥が痛くなる主な原因です。

特に、
老眼やドライアイといった身近な要因だけでなく、白内障や緑内障などの病気によっても外眼筋に負担がかかることがあります。

また、
斜視や斜位のある方は、眼球の向きがずれているため、通常よりも外眼筋を過剰に使うことになり、目の疲れを感じやすくなります。

★外眼筋が疲労する原因とは？

外眼筋が疲労する大きな要因の一つとして、「眼球前庭反射」が挙げられます。

眼球前庭反射とは、頭が動いたときに視界のぶれを防ぐために、眼球が反対方向に動く反射のことです。

この反射は、内耳の前庭器官が頭の動きを検出し、前庭神経を介して延髄へ信号を送り、そこから外眼筋へ指令が伝達されることで成り立っています。

例えば、
歩いているときに周囲の景色がぶれずに見えるのは、この眼球前庭反射が正常に機能しているおかげです。

しかし、
長時間にわたって姿勢が悪い状態で過ごしていると、頭の位置が不安定になり、眼球前庭反射が頻繁に起こります。

その結果、
外眼筋が過剰に働くことになり、眼精疲労を引き起こしてしまうのです。

★姿勢不良が眼球前庭反射を増加させる

では、なぜ姿勢不良が眼球前庭反射を増やしてしまうのでしょうか？

姿勢が悪いと、頭の位置が安定せず、わずかな動きでも視線を補正するために眼球が頻繁に動かされることになります。

例えば、
デスクワーク中に前かがみの姿勢を続けると、頭が前方へ突き出た状態になります。

このような姿勢では、バランスを保とうとする身体の補正機能が働き、眼球前庭反射の回数が増加します。

その結果、
外眼筋への負担が増し、目の奥の痛みにつながってしまうのです。

さらに、長時間のスマートフォン使用では、画面を見るために顔を下向きにすることが多く、これもまた頭の位置を不安定にする要因となります。

結果として、
眼球前庭反射が活発になり、外眼筋の疲労が加速するのです。

★眼精疲労を軽減するために

眼精疲労による目の奥の痛みを和らげるためには、外眼筋への負担を減らすことが重要です。

そのための具体的な方法をいくつか紹介します。

○姿勢を改善する

デスクワーク時は背筋を伸ばし、頭が前に出ないよう意識する。

スマートフォンを見るときは目の高さに持ち上げ、下を向きすぎないようにする。

○適度に休憩を取る

1時間に1回は画面から目を離し、遠くを見る。

目を閉じてリラックスする時間を作る。

目の周りのマッサージやストレッチを行う

目の周りを軽くマッサージして血流を促す。

首や肩のストレッチを行い、姿勢を整える。

○十分な睡眠を取る

目の疲れを回復させるために、質の良い睡眠を確保する。

○環境を整える

照明を適切に調整し、目の負担を軽減する。

画面のブルーライトカットフィルターを活用する。

★鍼灸治療の有効性

眼精疲労による目の奥の痛みを改善する方法として、鍼灸治療が良い結果を出していることが分かっています。

鍼灸は、
目の周りや首・肩の血流を改善し、緊張した外眼筋をほぐす効果があります。

特に、
鍼施術に電気を併用する鍼通電を利用することで神経系のバランスを整え、眼精疲労やVDT症候群の症状を和らげることが可能です。

また、
鍼灸治療は副交感神経を優位にするため、リラックス効果も期待できます。

これにより、目の痛みだけでなく、頭痛や肩こり、めまいといった症状の改善にもつながります。

眼精疲労が続く場合は、鍼灸を取り入れることで効果的に緩和できるかもしれません。

★まとめ

眼精疲労による目の奥の痛みの原因は、外眼筋の疲労によるものが多いことが分かりました。

外眼筋の疲労は、眼球前庭反射の頻発によって引き起こされ、さらにその原因は姿勢の悪さにあることが多いのです。

日頃から正しい姿勢を意識し、適度な休憩を取りながら目をいたわることが、眼精疲労の予防につながります。

さらに、
症状が強い場合には鍼灸治療を取り入れることで、効果的な改善が期待できます。

目の奥の痛みを感じたときは、まず自身の姿勢を振り返り、生活習慣を見直してみることが大切です。

眼精疲労による目の奥の痛み
気になる方は当院まで

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便秘の種類と原因

2025年2月9日

便秘の種類と原因

便秘は大きく分けて「急性便秘」と「慢性便秘」の2種類があります。

急性便秘

急性便秘は、食事や生活習慣の問題だけではなく、体に何らかの異常が発生している可能性があるため注意が必要です。急性便秘には次の2種類があります。

一過性単純性便秘：ストレスや環境の変化が原因で一時的に便秘になるもの。

症候性便秘：腸がねじれたり、詰まったりすることが原因で起こるもの。命に関わることもあるため、食事療法での対策を考える前に、まずは病院で診察を受けましょう。

慢性便秘

慢性便秘も「症候性便秘」と「常習性便秘」の2種類に分けられます。

症候性便秘：ホルモンバランスの乱れが原因で起こるもので、治療には医療機関の受診が必要です。

常習性便秘：生活習慣の影響で便秘が続くもので、食事や運動による改善が可能です。

ここからは、食事療法や運動療法、生活習慣の見直しで改善が期待できる「慢性便秘の常習性便秘」に焦点を当てて解説します。

慢性便秘の常習性便秘の種類と対策

常習性便秘は、大きく「弛緩性便秘」「直腸性便秘」「痙攣性便秘」の3種類に分けられます。それぞれの特徴と対策を見ていきましょう。

1. 弛緩性便秘

特徴

大腸の運動が低下し、ぜん動運動が弱くなることで便が停滞する。

便が硬くなり、排便しにくくなる。

女性や高齢者に多い。

主な原因

運動不足

水分・食物繊維不足

腹筋力の低下

極端なダイエット

対策

朝起きたらコップ一杯の水を飲む。

ウォーキングなどの運動を習慣化する。

水溶性食物繊維を多く含む食品（海藻、果物など）を摂る。

不溶性食物繊維は控えめにする。

便秘薬に頼らない。

食事の際はスープなどで胃腸を刺激し、腸の動きを促す。

2. 直腸性便秘

特徴

便が直腸に停滞し、便意を感じにくくなる。

排便を我慢する習慣がある人に多い。

主な原因

便意を我慢する習慣

長時間座りっぱなしの生活

水分・食物繊維の不足

温水洗浄便座の過度な使用による感覚鈍化

対策

毎朝、一定の時間にトイレに座る習慣をつける。

7時間以上の睡眠を確保する。

朝食には固形物を摂る。

水分をこまめに摂る（1日1リットル以上）。

お腹をマッサージする。

水溶性食物繊維を摂り、不溶性食物繊維は控える。

3. 痙攣性便秘

特徴

大腸が過度に緊張し、便がうまく運ばれない。

便がコロコロと硬くなる。

下痢と便秘を繰り返すことがある。

主な原因

ストレスや精神的緊張

過敏性腸症候群（IBS）

食生活の乱れ

対策

刺激物（香辛料、カフェイン、アルコール）を避ける。

水溶性食物繊維を摂取する。

こまめに水分補給をする。

7時間以上の睡眠を確保する。

ストレスを解消する時間をつくる。

※痙攣性便秘の場合、3カ月間はとにかく腸を刺激しないことが大切です。

便秘の危険サイン

便秘の中には、早急に病院を受診すべき危険な便秘もあります。以下の症状がある場合は、自己判断せずに医療機関で診察を受けてください。

急に便秘になる、または急に便秘がひどくなる。

便が細い、平べったい。

便に血が混じる。

残便感が続く。

便が黒い、または白い。

まとめ

便秘の種類と原因を理解することで、自分に合った適切な対策をとることができます。特に、慢性便秘の常習性便秘であれば、生活習慣の見直しによって改善が可能です。

弛緩性便秘：運動と水分補給を意識する。

直腸性便秘：トイレ習慣を整える。

痙攣性便秘：ストレス管理と刺激物を避ける。

まずは、今日からできることを少しずつ始めてみましょう。それでも改善しない場合は、一度専門家に相談してみるのもよいでしょう。

具体的な食事内容など気になる方は当院まで

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