健康を支える「タンパク質」
～特に更年期からの～
「身体は、食べたものでできている。」
この言葉、よく聞くフレーズですが、更年期以降の女性にとっては、まさにその通り。
40代半ばから始まるホルモンバランスの変化、筋肉量の減少、代謝の低下…。
私たちの身体は、年齢と共に静かに変わっていきます。
だからこそ、日々の「食べ方」や「栄養の摂り方」が、これまで以上に大切になってくるのです。
今回は、特に「タンパク質」に焦点を当ててみましょう。
栄養バランスは「偏らないこと」が基本
テレビやネットでは、「関節が再生する」なんてサプリメントの広告や、「これだけ食べればOK！」といった極端な健康法が流行しています。
でも、
私たちの身体はそんなに単純じゃありません。
必要なのは、持病や年齢、運動量、生活習慣など、自分の「今」に合わせたバランスの取れた食事です。
偏った栄養摂取ではなく、何を・どれだけ・どう摂るか。
この地道な積み重ねが、未来の健康を作ってくれるのです。
●更年期からの「タンパク質不足」に要注意
実は、今の日本人の食事は「タンパク質」が不足しがち。
特に高齢女性では、その傾向が顕著です。
ご飯やパンなどの炭水化物中心の食事で、たんぱく源が少ないまま過ごしていませんか？
タンパク質は、筋肉・臓器・肌・髪…私たちの身体を作る大切な「材料」です。
それだけでなく、
免疫に関わる物質やホルモンの原料にもなっています。
つまり、
タンパク質が足りないと、疲れやすくなったり、風邪を引きやすくなったり、肌や髪が弱ったり…全身に影響が出るのです。
しかも、
加齢とともに腸が栄養を吸収できる能力、特にタンパク質の「吸収率」は下がっていきます。
以前と同じ量を食べていても、身体が取り込める量が減っている…。
だからこそ、意識的に「良質なタンパク質」を摂ることが大切です。
●動物性タンパク質の意外な重要性
「植物性タンパク質をたくさん摂っているから大丈夫」と思っている方も多いかもしれません。
確かに豆類や大豆製品も優れた栄養源ですが、実は植物性のタンパク質だけでは“足りない”ことがあります。
その理由は「アミノ酸のバランス」。
タンパク質はアミノ酸からできていて、人の身体が必要とする「必須アミノ酸」は食事からしか摂れません。
植物性食品では、その構成が偏っていたり、欠けているものもあります。
一方、
肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品は、これらのアミノ酸をバランス良く含んでいます。
だからこそ、
動物性タンパク質を適切に摂ることが大切なのです。
●バランスの良い食事を、もう一度見直してみる
「タンパク質を摂らなきゃ！」と急に思っても、サプリメントだけに頼るのではなく、日々の食事で工夫することが第一歩です。
・朝食に卵を1個プラスする
・昼食にサバの味噌煮や鶏むね肉を加える
・夕食に豆腐や納豆だけでなく、魚や肉も少し添える
こうしたちょっとした工夫が、1日のタンパク質摂取量を自然に底上げしてくれます。
もちろん、「バランス」が何より大切。
炭水化物も脂質も、適度に摂ることで栄養の吸収も良くなります。
もし、「自分に合った食べ方がわからない」「どれくらい摂ればいいのか不安」と感じている方は、専門家に相談するのも一つの方法です。
未来の自分を元気にするために、今、何を食べるかを見直してみませんか？
詳しくは
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