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「寝るときのクーラーは必要or不要」

「寝るときのクーラーは必要or不要」

★「冷房をつけて寝ると体に悪い」は都市伝説

 

「冷房が苦手」といって、就寝時にエアコンを消してしまう人がいます。

強すぎる冷房は身体がだるくなるなどはあるのですが

暑すぎる熱帯夜にクーラーを使わないで寝ることは

強すぎる冷房の中で眠るよりも危険で

蒸し暑い環境で寝続けると、睡眠不足になるだけでなく、熱中症になるリスクがあり、

場合によっては命を危険にさらす行為と認識したほうが良いです。

 

 

★「昔はエアコンなしでも眠れた」にだまされてはいけない

 

今年は5月で真夏日を記録したこともあって、

真夏の暑さを気にしている人も多いと思われます。

 

昔と比べて日本の夏は、確かに暑くなってきています。

2018年に気象庁が公表した「ヒートアイランド監視報告2017」によれば、

日本の気温、特に首都圏をはじめとする都市部の気温は確実に上昇傾向を示しており、

100年前と比べると、東京の年間平均気温は3.2度上昇したというデーターもあります。

 

都会では特に、風が吹くことも少なく、アスファルトからの照り返しも強い。

 

実際の体感温度は、数値以上になり、

沖縄に住んでいる友人と話すなかで、

大阪よりも沖縄の方が夏過ごしやすいと言われたが、

風の存在だけでなく、実際の気温も首都圏より低いことがもあるもようです。

 

 

 

だ・か・ら

 

ひと世代前の人が言う「わたしたちの頃はエアコンなしでも過ごせていた」という言葉を、鵜呑みにしてはいけません。

 

 

このような無知が、無謀な野外活動や労働による熱中症の多発を招いており、

睡眠も同じであり、変化しつつある気候の条件に応じた暑熱対策が必要とされています。

 

 

★「深部体温」が下降するときに夜の眠りが始まる

 

蒸し暑いとぐっすり眠れない。

学説もデーターも必要なく当たり前のことです。

 

とは言え、

エアコンや寝具など暑熱対策を考える上でも、

人間の眠りと体温との関係をある程度知っておく必要があるので、簡潔に説明すると。

 

 

睡眠は体温調節(ここで体温は、深部体温を指す)と深い関係があり、

約24時間周期のなかで、

深部体温は夕方に最高値を迎え、

深夜から早朝にかけて最低値となり、

 

深部体温が示す夕方のピークを経て下降するときに、人間の夜の眠りが始まるように出来ています。

 

そして深夜の最低値を過ぎて上昇に転じたときが、覚醒・起床のタイミングとなるように出来ています。

 

難しい言い方をすると

「体温が下降するときに睡眠は生じやすい傾向があり、

眠ることによって代謝活動が休止するためさらに体温低下が促進される」です。

 

『内部から外部に熱が放散されるときに、人間の眠気が増大する』のです。

 

 

この基本原則が、

睡眠と暑熱対策を考える際の重要な基礎となります。

 

寝つき始めると、

浅い睡眠から深い睡眠へと移行して、

個人差はあるが20~30分程度で深い睡眠に入ります。

 

深い睡眠に入ると、

発汗量が増えて体温がさらに低下する.

 

という仕組みから、

良好な睡眠を取るためには、皮膚からの放熱による深部体温の低下が非常に重要です。

 

そう考えると、

「寝るときのクーラーは必要or不要」

いかがでしょうか?

 

 

今週もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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