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気温が下がると痛みが出やすくなるのはなぜ？

2025年12月14日

気温が下がると痛みが出やすくなるのはなぜ？

――鍼灸整体でできる体からの対策

「寒くなると膝が痛む」
「雨や気温差がある日は肩や腰が重だるい」

このような声を、

毎年多くの患者さんからお聞きします。

実はこれ、

気のせいではなく、体の仕組みとして起こりやすい反応だと考えられています。

🔳気温の変化が痛みを強く感じさせる理由

気温が下がったり、天候が変わったりすると、

体の中ではいくつかの変化が同時に起こります。

① 気圧の変化による体へのストレス

気温が下がる時期は、低気圧を伴うことが多くなります。

気圧とは、

空気の重さが体を外から押している力のことです。

私たちは普段、

この空気の重さに包まれることで、

体が必要以上に膨らまないよう保たれています。

ところが、気圧が下がると、
体を外から押さえる力が弱くなり、
関節や筋肉、神経の周囲の組織が膨張しやすくなります。

その結果、

体の内側から圧がかかり、

神経が刺激されて痛みを感じやすくなります。

これは、
・山に登ったときに耳が詰まって痛くなる状態
・雨の日に膝がジンワリ痛む感覚
・天気が悪い日に頭がズンと重くなる状態

と同じような仕組みです。

② 冷えによる血行不良

寒さは血管を縮め、血流を悪くします。

血流が低下すると、
疲労物質や炎症に関わる物質が流れにくくなり、
痛みや重だるさが残りやすくなります。

さらに、筋肉が冷えて硬くなることで、
血行がますます悪くなるという悪循環に陥ります。

③ 神経が敏感になる

寒さは、痛みを伝える神経の感度を高めます。

そのため、普段なら気にならない刺激でも、
「痛い」「違和感がある」と強く感じてしまうのです。

★なぜ鍼灸整体が寒さに有効なのか!?

気温によって痛みが出やすくなる原因は、
血行不良・筋肉の緊張・神経の過敏さが重なって起こります。

ここに対して、鍼灸整体はとても相性の良い方法です。

鍼灸の効果

・血流を促し、冷えによる循環低下を改善
・神経の興奮を落ち着かせ、痛みを感じにくくする
・自律神経を整え、天候変化への過剰反応を抑える

整体の効果

・関節や筋肉の動きをスムーズにする
・体の歪みを整え、負担を分散
・筋肉のこわばりを緩め、血行改善を助ける

これらを組み合わせることで、
「冷えると必ず痛む体」から
「気温が変わっても影響を受けにくい体」へ近づけていきます。

🔳日常でできるセルフケア＋施術の重要性

保温や入浴、無理のない運動、食事もとても大切です。

ただし、

それだけでは追いつかない方も少なくありません。

特に、
・毎年同じ時期に痛みが出る
・昔のケガや慢性的な痛みがある
・天気予報を見ると体調が予測できる

このような方は、

体の内側を整える必要があるサインかもしれません。

◆まとめ

気温と痛みの関係は、科学的にも説明されつつある現象です。

冷えや気圧の変化に体が過敏に反応する状態を放置すると、
痛みは「季節のもの」から「慢性化」へ移行しやすくなります。

鍼灸整体は、
✔ 血流
✔ 神経
✔ 筋肉・関節

を同時に整え、

気温変化に負けにくい体づくりをサポートします。

「寒くなる前から整えておく」
これが、痛みを繰り返さないための一番の近道です。

気になる症状があれば、早めにご相談ください。

河内長野こにし整体院
〒586-0034大阪府河内長野市上田町93-8
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大Maf群転写因子（Mafa, Mafb, Maf）が瞬発力に影響する

2025年12月7日

大Maf群転写因子（Mafa, Mafb, Maf）が瞬発力に影響する

最近、筋肉の「質」に関する研究が大きく進み、

いわゆる「瞬発力の低下」や「加齢による動きの鈍さ」のメカニズムについて、新たな知見が報告されています。

特に、

大Maf群転写因子（Mafa, Mafb, Maf）が、筋肉の中でも「瞬発力を生む筋線維」の維持に深く関わっていることが明らかになりました。

🔥 年齢とともに“反応が遅くなる理由”

— 最新研究 × 河内長野こにし鍼灸整体院のアプローチ —

「昔はもっとサッと動けたのに…」
「つまずきやすくなった気がする」
そんな変化を感じていませんか？

実は、

“反応が遅くなる”“瞬発力が落ちる”のは、単に筋肉が衰えたからではありません。

【ケガをする本当の理由】

2025年11月23日

【ケガをする本当の理由】

日々、多くの患者さまを診ていると
「何でこんなことになったんだろう？」と
ご自身で首をかしげて来院される方がとても多いです。

しかし実は、
人がケガをする理由の大半はたった二つに集約されます。

① 不意に訪れる“急な外力”

これは誰にでも起こる、いわゆる「事故的な負荷」。

・転びそうになってとっさに手をついた
・子どもを抱き上げようとして予想以上に重かった
・くしゃみ一発で腰にズキッときた

こうした “一瞬で大きな力がかかる瞬間” は、
体の準備が整っていません。

筋肉は急に伸ばされるとブレーキをかけようとして固く縮みます。

そこで繊維が傷んだり、関節に無理が生じてしまうんですね。

これはちょうど、
普段は静かに止まっていた自転車を、
急に全力でこぎ出そうとしてチェーンが外れるようなものです。

普段からのケアが足りていない人ほど、
その“急発進”の衝撃に耐えられなくなります。

② 身体は老化しているのに「若い頃のイメージのまま」動いてしまう

もうひとつ、
実はもっと多くの方に当てはまる原因がこちら。

30代、40代、50代…と年齢を重ねても、
脳内にある「自分の動けるイメージ」はなかなか変わりません。

・昔は軽く走れた
・昔は無理な姿勢でも大丈夫だった
・昔は徹夜しても平気だった

でも実際の身体は、
筋力も柔軟性も、回復力も少しずつ低下していきます。

この “体の実力” と “頭の中のイメージ” のズレが、
ケガの大きな原因になるのです。

たとえるなら、
経年劣化したゴムを「昔と同じ力」で思い切り引っ張ったら、ある日突然ブチッと切れてしまう。

そんなイメージが近いでしょう。

丁寧に使っていればまだ持つはずなのに、
無意識に昔と同じ負荷をかけてしまう。

このギャップが、
腰痛、膝痛、ぎっくり腰、肩の痛みなど、
あらゆる不調を引き起こします。

◎ ケガを防ぐために必要なのは「定期的なメンテナンス」

では、どうすればこのズレを埋められるのか？

答えはシンプルで、
身体の状態を『定期的にケアメンテナンス』しておくこと。

コンピュータもメンテナンスされていなければ不具合が出るように、人の身体も定期的なメンテナンスなしでは性能を発揮できません。

ストレッチや運動で可動域を保つことも重要ですが、
自分では触れない深部のコリや関節まわりの硬さは、
鍼灸や手技で整えてあげることで格段に動きやすくなります。

身体の状態が整っていれば、
急な力が加わってもケガのリスクは大きく下がりますし、
若い頃のイメージとのズレも小さくなります。

◆ 最後に

ケガは「運が悪かった」のではなく、
身体が教えてくれたサインです。

・昔より疲れやすい
・朝、動き出しが重い
・急に動くと痛みが出る

こうした小さな変化こそが、ズレが始まっている証拠。
無理をする前に、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの身体が“イメージに負けない状態”で動けるよう、
しっかりメンテナンスいたします。

自分の身体が身体が
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トラス機構とウィンドラス機構

2025年11月16日

★トラス機構とウィンドラス機構

トラス機構とウィンドラス機構と聞くと
「何？」「マリーンスポーツ？」と思う方も多いかもしれません。

★トラス機構とウィンドラス機構は
当院にお越しの患者様にわかりやすく言うと
「足の指をグッとするやつ」
「足の指が地面を掴めるようになるやつ」
「足が軽くなって、温くなるやつ」
でわかるかと思います。

★トラス機構とウィンドラス機構は滑らかな運動をおこなえるようにしています。

トラス機構とウィンドラス機構は
立つ・歩く・走るなど足底に負荷がかかる時に足底筋膜が働いて
足から上に向いてかかる衝撃を吸収したり、
効率的な歩行・走行に関与したりして、

滑らかな運動をおこなえるようにしています。

★トラス機構とウィンドラス機構を一言で言うと

「トラス機構」は
足にかかる衝撃を吸収する役割

「ウィンドラス機構」は
体を効率的に前進させる役割

を担っており

足底のアーチ構造を支える足底腱膜が強く関わっています。

★トラス機構とウィンドラス機構を詳しく言うと

「トラス機構」は
着地の際に足底筋膜が伸ばされることによって足のアーチが低下し
ある程度のところで足底筋膜の伸長が最大限になり扁平にならずに止まって
衝撃を吸収してくれる機能

要するに
『偏平足ストッパー』
です。

「ウィンドラス機構」は
中足指節関節伸展に伴う足底腱膜の巻き上げにより
内側縦アーチが緊張し，足部の剛性が高まる現象

要するに
『偏平足ストッパー』
『荷重時の負荷に足・足首が負けないための助っ人』
です。

★トラス機構とウィンドラス機構がうまく機能しないと

偏平足（親指・人差し指側の土踏まずが偏平足）になって
足・足首がグラグラになって

ハイアーチ（小指・薬指側の土踏まずが偏平足）になって
足・足首がカチカチになって

足底の不調
足首の不調
すね・フクラハギのダルさやムクミ

グラグラやカチカチが
さらに波及すると

膝痛
股間痛
腰痛
背中痛
首痛
あご痛
頭痛

と順々に上に来て
頭頚部症状にも波及しかねません。

といった感じで
人間の土台となる足・足首にまつわる
トラス機構とウィンドラス機構の施術

ちょっとスパイシーな施術ではありますが
効果は抜群ですので

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システムアップデートは大切

2025年11月9日

システムアップデートは大切

体も「育ちきったら終わり」ではありません

学校教育って、よくできていますよね。

幼稚園では「集団の中にいること」を覚え、
小学校では「決まった時間に動くこと」や「聞いて考えて答えること」を覚え、
中学・高校では人間関係の距離感や社会で必要な「応用的な考え方」を身につけていく。

少しずつ負荷を段階的に上げながら、
社会に出ても困らないように「人としての土台」を鍛えている仕組みです。

でも、ここが大事なところなのです

「身につけたはずのシステム」は、使わなければ弱っていきます。

例えば、
・決まった時間に起きる習慣
・必要な情報を読み取る力
・どうでも良いことをスルーする心の余裕

どれも「以前はできていたこと」なのに、

環境やストレスが変わると、急に維持が難しくなることがあります。

身体の成長もまったく同じです

赤ちゃんの頃から、私たちは少しずつ身体を育ててきました。

泣いて呼吸が鍛えられ、
寝返りで首の安定が生まれ、
ハイハイで肩と股関節が育ち、
つかまり立ち・歩行・走る、

という流れで全身のバランスが完成していく。

つまり身体も

「段階的に負荷を積み重ね、機能を育てていくシステム」です。

ところが、大人になり生活が単調になると

呼吸が浅くなる
首肩まわりの支えが弱くなる
股関節が硬くなり歩幅が小さくなる
バランス感覚が衰える

すると、

痛み・疲れ・だるさ・気力の低下
といった「生きづらさ」に直結してきます。

そして、一度弱りきった体は「自力だけでは戻りにくい」

ここが、多くの方がつまづくところです。

「運動すればいいんですよね？」
「ストレッチがんばります！」

もちろん、

それができる段階なら素晴らしいです。

でも、
システムが弱りきってしまった身体は、動かそうとしても動きません。

力が入らない、呼吸が苦しい、すぐ疲れる、痛みが邪魔をする。

これは「根性の問題」でも「気持ちの弱さ」でもありません。

身体のシステムそのものが、回復のための力を出せていない状態です。

そこで、私たちの出番です

鍼灸・整体は

呼吸の深さを取り戻す
バランス感覚の再学習を促す
首・肩・股関節などの「土台」を整え直す
自律神経の調整で心の余裕を取り戻す

つまり、
弱りきってしまった身体が「回復できる状態」に戻る手助けをします。

そこから先は「無理をせず、できる力を使いながら」
再び身体を育て直していくだけです。

一緒にアップデートしていきましょう

身体も心も、生涯メンテナンスが必要な「システム」です。

育って終わりではありません。

完成してからが本番です。

「最近、なんとなくしんどい」
「回復に時間がかかるようになった」
「気力が続かない」

そんなサインが出ている方は、
一度、身体のアップデートのためにご相談ください。

あなたの身体がもう一度、自然と呼吸し、自然に動き、自然に軽くなるように。

再起動のお手伝いを、丁寧にしていきます。

再起動ご希望の方は

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冷えと痛みの関係｜鍼灸整体で根本から整える

2025年10月26日

冷えと痛みの関係｜鍼灸整体で根本から整える

「寒くなると肩や腰が痛くなる」

「冷房の部屋に長くいると関節がうずく」
そんな経験はありませんか？

実は、“冷え”と“痛み”には深い関係があります。

冷えは血流や筋肉、神経、自律神経に影響し、痛みを引き起こすきっかけになるのです。

冷えが痛みを悪化させる3つのメカニズム

1. 血行不良と筋肉の硬直

冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。

血液は筋肉に酸素や栄養を届け、疲労物質を流す働きをしていますが、流れが滞ると筋肉が酸欠状態になり、硬くこわばってしまいます。

その結果、神経を圧迫し、肩・腰・膝などの痛みを感じやすくなります。

2. 神経の過敏化

冷たい刺激は「TRPA1（トリップエーワン）」という痛みのセンサーを活性化させます。

このセンサーが反応すると、実際にケガをしていなくても痛みのような感覚を生じさせてしまいます。

そのため、冷えが続くと神経が過敏になり、慢性的な痛みやしびれを感じやすくなるのです。

3. 自律神経の乱れ

冷えが続くと、自律神経のバランスが崩れ、血管の収縮・拡張のコントロールが乱れます。

その結果、血行不良がさらに進み、「冷え → 血行不良 → 筋肉の緊張 → 痛み → 自律神経の乱れ → さらなる冷え」という悪循環に陥ることもあります。

鍼灸整体が冷えと痛みに有効な理由

鍼灸整体は、単に「痛みを取る」のではなく、「痛みを生み出す原因」を整える治療法です。

冷えと痛みの悪循環を断ち切るために、次のような効果が期待できます。

1. 血流を促進し、筋肉の緊張をほぐす

鍼の刺激で血管が拡張し、血流が改善します。

整体によって筋肉や関節の動きを整えることで、滞っていた血液やリンパの流れがスムーズになり、体の芯から温かさを取り戻せます。

結果として、痛みやこりが和らぎ、体が軽く感じられるようになります。

2. ハリと電気を組み合わせた「鍼通電療法」

当院では、鍼に微弱な電気を流す「鍼通電療法」も取り入れています。

この治療法は、筋肉の奥深くまで刺激を届けることができ、次のような効果があります。

痛みの緩和：電気刺激が痛みの信号をブロックし、痛みを抑える物質（エンドルフィン）の分泌を促します。
血行促進と代謝改善：リズミカルな刺激が血流を促し、筋肉内の疲労物質を排出しやすくします。
深部のコリや神経痛にも対応：通常の鍼では届きにくい筋肉の深層部までしっかりアプローチ可能です。

冷えによる慢性的なこりや神経痛に対して、より高い鎮痛効果と温熱効果が期待できます。

3. 自律神経を整える

鍼灸刺激は、自律神経のバランスを整える作用があります。

交感神経（緊張）と副交感神経（リラックス）の切り替えがスムーズになることで、冷えの根本原因にアプローチできます。

手足の冷えや慢性疲労、睡眠の浅さに悩む方にも有効です。

4. 自然治癒力を高める

血流が改善すると、酸素や栄養が全身に行き渡りやすくなります。

それにより、体の回復力が高まり、「冷えにくく、痛みが起こりにくい体」へと変化していきます。

日常生活でできる冷え対策

施術効果を長持ちさせるためには、日常のケアも大切です。

湯船につかって体を芯から温める
冷たい飲み物を控え、常温・温かい飲み物を選ぶ
長時間同じ姿勢を避け、軽く体を動かす
腰・お腹・足首を冷やさない服装を意識する

これらを意識するだけでも、体の巡りは大きく変わります。

まとめ｜冷えと痛みは体のサインです

冷えや痛みは、体からの“助けて”というサインです。

「年齢のせい」「季節のせい」と片付けず、今こそ根本から整えるタイミングかもしれません。

鍼灸整体は、冷えによる血行不良や自律神経の乱れを整え、体の内側から回復力を高めます。

さらに、鍼通電療法を組み合わせることで、深部から痛みと冷えを改善し、再発しにくい体づくりをサポートします。

冷えや痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

あなたに合った最適なアプローチで、“痛みのない温かい体”を取り戻していきましょう。

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質問の答えがかみ合わない人が増えている？

2025年10月19日

最近、質問の答えがかみ合わない人が増えている？

～もしかすると、発達特性が関係しているかもしれません。～

最近、日常会話の中で「質問に対する答えがかみ合わないな」と感じる場面が増えていませんか？

こちらが「〇〇はどうでしたか？」と尋ねても、全く別の話題が返ってきたり、意図とは違う方向に話が展開してしまう。

私自身も、患者さんとの問診中に感じることがあります。

「いつ頃から始まったのか？」

「どんな動作で不調が出るのか？」

といった具体的な質問に対して、

なぜか

「飼い猫の話」が始まり、

「猫関連で何か重労働があったのかな？」と思って聞いていると、

今度は

「万博の話」になり……

「歩きすぎたのか？」と推測しているうちに、

最終的には

「先生、私が拾ってきた猫をもらってもらえませんか？」

という見当違いな話になってしまう。

ここ最近でも数件、

そうした“話があちこちに飛んでしまう”ケースがあり、「なぜだろう？」と感じていました。

そこで調べてみると、

実はその背景には発達特性（発達障害のグラデーション的な傾向）が関係している可能性があることがわかりました。

広汎性発達障害（PDD）と自閉スペクトラム症（ASD）

以前は「広汎性発達障害（PDD）」という名称が使われていましたが、
現在の診断基準（DSM-5）では、これらは**自閉スペクトラム症（ASD）**というひとつの診断名に統合されています。

ASDは、生まれつき脳の情報処理の仕方に少し偏りがある状態とされ、以下のような特徴がみられることがあります。

相手の気持ちを読み取るのが苦手
会話が一方的になりやすい
特定のテーマへの強いこだわり
予定変更や臨機応変な対応が苦手
音・光・触覚などに敏感（感覚過敏）

こうした特徴は、日常のコミュニケーションの中で「話がかみ合わない」「論点がずれる」といった形で表れやすくなります。

「話がずれる人」は悪気があるわけではない

話がかみ合わないと、「わざとズラしているのかな？」「話を聞いていないのかな？」と思ってしまうかもしれません。

しかし、実際には本人なりに一生懸命答えていることが多いのです。

質問の意図を読み取るのが難しかったり、頭の中で考えていることを言葉に変換するスピードが遅かったり、

あるいは「自分の中で今はこの話題が重要だ」と感じて話している場合もあります。

つまり、「論点がズレる」＝「理解していない」ではなく、
情報の整理や伝え方の“クセ”が少し違うだけ、ということも多いのです。

コミュニケーションをスムーズにする工夫

こうした“ズレ”を感じたとき、少しの工夫でコミュニケーションが驚くほどスムーズになります。

① 冷静に論点を戻す

「今は〇〇の話をしていましたね」「この部分についてもう一度確認させてください」
と、穏やかに話題を本筋に戻すだけで、相手も整理しやすくなります。

② 共感と要約を使う

「つまり、こういうことですよね？」と要約したり、
「たしかにその考えもありますね」と受け止めることで、相手は安心して話せます。

③ 結論から伝える

質問をする側も、できるだけ結論を先に伝えると誤解が少なくなります。
たとえば「次回の予約は〇日にお願いしたいのですが、可能ですか？」のように、要点を明確に伝えるとスムーズです。

頻繁にズレが起きる場合は

もしあまりに話が通じない、論点がすぐズレてしまうという場合は、

相手を責めるのではなく「もしかして、少し発達的な特性があるのかもしれない」と
頭の片隅に置いておくと、気持ちがぐっと楽になります。

理解しようという姿勢があるだけで、相手も安心し、会話のテンポが変わってくるものです。

最後に

今の社会は、

仕事でも家庭でもコミュニケーションが求められる場面が多いですが、

その中で

「なぜか話がかみ合わない」という違和感を感じたとき、
「相手がおかしい」と決めつけるのではなく、

「もしかして脳の情報処理の特性が違うのかも」と考えられることが、
お互いに優しい関係を築く第一歩になるのではないでしょうか。

鍼灸の現場でも、患者さんによって「感じ方」や「理解の仕方」が大きく異なります。

体の状態だけでなく、

“心の背景”を理解することも、施術者として大切にしていきたい部分ですので、

問診・問診票についても見直しが必要だなぁと思うようになりました。

新しい問診

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「何で勉強せなアカンの？」

2025年10月12日

勉強と体のメンテナンスは、よく似ています

― 「痛くなってからでいいや」と思っているあなたへ―

「何で勉強せなアカンの？」
「勉強なんかしても将来使わないことばっかりで意味ない」

そんなことを言っている子どもを見かけたとき、
私はある患者さんの言葉を思い出しました。

「痛くなって動けなくなってからで、あくぁ～ん？」
「そんなに痛くないし、まだ動けてるのに時間もお金もぬぁ～い」

そう、

体のメンテナンスを後回しにする人と、

勉強をしないと言い張る子どもは、

実はとても似ています。

■なぜ勉強をしないといけないのか？

世の中では「勉強は将来のため」「選択肢を増やすため」と言われますが、
私の答えはシンプルです。

それは――

『選ばれるため』。

社会に出ると、

どんな仕事でも最初は「誰かに選ばれる」立場になります。

そのとき相手が見るのは、“これまで何を積み重ねてきたか”。

学歴 → 決められた課題をやり切る実行力
職歴 → 続けていく忍耐力と経験
資格 → 必要な知識を取りにいく向上心

つまり、

勉強は「今、困っているから」やるものではなく、
未来の自分が“選ばれる人間”になるための準備なんです。

■体のメンテナンスも同じ

「痛くなってから行きます」
「まだ動けるから大丈夫」

そう言っていた人ほど、

実際に痛くなった時には

“動けない・治らない・間に合わない”の

三拍子がそろいます。

痛みが強くなってから動かすのは、
テスト前日に徹夜で勉強しているようなもの。

焦りと苦労のわりに、結果はついてこないんです。

■メンテナンスの本当の意味

体のメンテナンスは「今ラクするため」にやるものではありません。

**“未来の自分が動ける状態を選べるようにするため”**にやるものです。

✓ 急な仕事のチャンスが来たとき、すぐに動けるか
✓ 家族との旅行で「ごめん、腰が…」と言わなくて済むか
✓ 自分がしたいことを、したい時にできるか

その“選択肢”を持てるかどうかは、
今のあなたの行動次第です。

■「動けるうちに整える人」ほど、人生を選べる

痛くなってから動こうとする人は、
“選ばれない側”に回っていきます。

一方で、
まだ動けるうちから整えておく人は、
やりたいことを選べる側に残ります。

勉強も体も同じです。

どちらも「未来の自分への入学試験」みたいなもの。

だからこそ――

「そんなに痛くないし、まだ動けてるし」と思った今が、
本当の来るタイミングなんです。

動けるうちに整える人ほど、
【人生を選べる人】になります。

■最後に

体の不調は、ある日突然やってくるように見えて、
実は何年もかけて積み重ねた“結果”です。

痛くなってからではなく、
「今はまだ大丈夫」と思えるうちにケアする。

それが、未来のあなたにとって、
いちばんの近道になります。

大人の貴方は当院まで

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合目的

2025年9月28日

「合目的」という考え方

「合目的」という考え方をご存じでしょうか。

目的に合わせて手段を選び、無駄を省き、最短でゴールにたどり着くための思考法です。

日常生活でたとえると、とてもわかりやすいかもしれません。

隣の家には歩いていきます。

近所のスーパーには自転車で。

隣の町なら車で、

隣の県なら電車で行くでしょう。

東京へ行くなら新幹線、

海外なら飛行機、

宇宙ならスペースシャトルが必要になります。

目的が変われば、当然、選ぶ手段も変わりますよね。

そして、

目的がさらに細かく設定されれば、

例えば

「東京駅から地下鉄に乗り換えて、

最寄り駅から歩く」といったように、

最短で到達するためのルートも自然に見えてきます。

ここで大切なのは、

『正しい目的を正しく伝えること』です。

目的をあいまいにしたままでは、

最短の手段は選べませんし、

かえって遠回りになることもあります。

★その場しのぎの痛み取りと、悩まない体作りは別物

当院でも同じことがいえます。

「その場の痛みをとにかく楽にしてほしい」という目的と、

「将来的に痛みに悩まされない体を作りたい」という目的は、

似ているようで全く異なるものです。

前者であれば、

短時間で痛みを和らげる施術が最も効率的です。

しかしそれは

応急処置にすぎず、

根本的な改善にはつながりませんが

目的は達成できます。

一方、

後者を目的とするなら、

継続的な施術と生活習慣の見直しを組み合わせ、

体の状態そのものを整えていくので、

一定期間の通院を要しますが目的は達成できます。

★問診の目的

当院では

患者さんの目的に合わせて施術を行うために問診では大括り的に

目的は

「その場の痛みだけ取れればよい」のか

「継続して通うことで体を根本から変えていきたい」のか

をお尋ねしたうえで

材料は

「そのために何をどこまでできる」のか

をお尋ねして

その目的と材料と、その他問診で得られた内容も加味して、

最適な手段を提供しています。

が、

ここ最近

目的がてれこになっていたり

材料がイマイチ何が言いたいのかわからいお話になる方が見受けられるため、

合目的的思考を題材にブログにしてみました。

※ここまで読み進められている方に👆の方はホボいらっしゃらないのでご安心ください。

★ 合目的的思考がもたらすメリット

合目的的思考の基本は「目的に適う行動だけを選択する」ことです。

目的を達成しやすい：

不必要な行動を省くことで、ゴールまでの道のりが短くなります。

リソースを有効に使える：

時間やお金、体力といった限りある資源を、最も効果のあることに注げます。

集中力が高まる：

余計なことをやめて目的に向かえば、持続的な集中が可能になります。

問題解決能力が向上する：

目的から逆算して必要なステップを考える力が身につきます。

これを治療に当てはめれば、

「痛みに悩まない体を作りたい」という目的を明確にすれば、

最適な施術の頻度や生活習慣の改善点が見えてきます。

そのため、正しいゴール設定とその共有はとても重要なのです。

★本当の目的を遠ざけないために

人はどうしても「少ない労力で大きな結果を得たい」と考えがちです。

そのため

「とりあえず安く試したい」「短時間で痛みを消したい」といった気持ちが先に立つこともあるでしょう。

しかしそれで、

あなたの目的は達成できますか？

多くの場合「本当の目的」を遠ざけていませんか？

応急処置を繰り返しているうちに症状が慢性化したり、

改善が遅れたりして、かえって遠回りになることは少なくありません。

★まとめ：目的を正しく伝える勇気を持つ

施術を受ける前に、

自分が「本当に望んでいること」をはっきりさせてみてください。

「今この痛みを楽にしたい」のか、

「これから先も痛みに悩まない体を作りたい」のか。

その目的を正しく伝えていただければ、

私たちは最短でその目的に合った方法をご提案します。

逆に、

目的が不明確なままでは、

せっかくの時間や費用を無駄にしてしまいかねません。

合目的的に考え、

目的に合った正しい手段を選ぶこと。

それが、

最短で、

そして確実に健康な体にたどり着く唯一の方法です。

当院は

「痛みに悩まされない体づくり」を目指す方を全力でサポートいたします。

もし

その目的を共有していただけるのであれば、

ぜひ継続的に一緒に歩んでいきましょう。

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オーバーワーク、オーバートレーニング、ミスユース

2025年9月15日

オーバーワーク、オーバートレーニング、ミスユース

★「やり過ぎ」と「間違ったやり方」が引き起こす不調と鍼灸の役割

最近、当院に来られる患者さんの中に「原因がはっきりしない不調」に悩まれている方が増えています。

肩や腰、膝などの関節痛だけでなく、「寝ても疲れが取れない」「めまいが続く」「気持ちが落ち込みやすい」といった自律神経の乱れまで。

これらの多くは「やり過ぎ」や「間違ったやり方」が背景にあります。

それを理解するうえで参考になるのが、

医学やスポーツの分野で使われる3つの言葉――オーバーワーク、オーバートレーニング、ミスユースです。

★オーバーワーク ― 働き過ぎが体をむしばむ

オーバーワークとは、

働き過ぎや過重労働によって心身が限界を超えてしまった状態を指します。

長時間労働だけでなく、育児や介護などの日常的な負荷も含まれます。

症状としては、

✓ 慢性的な疲労感や体調不良

✓ 集中力の低下やイライラ、不安感

✓ 不眠や免疫力の低下

といったものが現れ、

悪化すれば抑うつ状態にもつながります。

多くの方が「気合で乗り切れる」と思い込みますが、オーバーワークは体の悲鳴のサインです。

無理を続ければ関節や筋肉の痛みだけでなく、自律神経失調症のような不調を引き起こすことも少なくありません。

★オーバートレーニング ― 休めない真面目さが落とし穴に

運動好きの方やスポーツに励む方に多いのがオーバートレーニングです。

「もっと頑張らなきゃ」「休んだら遅れる」と無理を重ねた結果、体の回復が追いつかず、慢性的な疲労やパフォーマンスの低下が続きます。

特徴的な症状は、

✓ 軽い運動でもすぐ疲れる

✓ 意欲や集中力が下がる

✓食欲不振や不眠

✓めまいや立ち眩みなど自律神経系の乱れ

本来、運動は体を元気にするものですが、休養や栄養が不足すると逆効果。

知らず知らずのうちに健康を損ねてしまうのです。

★ミスユース ― 間違った使い方が痛みを生む

「ミスユース」は、誤った身体の使い方による不調を意味します。

例えば、

デスクワーク中の悪い姿勢、スポーツ時のフォームの崩れ、あるいは痛みをかばった結果のアンバランスな動作など。

これが積み重なると、

特定の関節や筋肉に過度な負担がかかり、膝痛や腰痛、肩関節の炎症などを引き起こします。

つまり「やり過ぎ」だけでなく「やり方の間違い」もまた、不調の原因になるのです。

★不調改善の第一歩は「休養」と「鍼灸治療」

では、

こうした不調から回復するために何が必要でしょうか。

答えはシンプルで、休養を最優先することです。

体は休むことで自然に修復力を発揮します。

けれど、現代人は「休むこと」に罪悪感を覚えがちです。

その結果、無理を重ねて悪化させてしまうのです。

ここで役立つのが鍼灸治療です。

鍼灸には以下のような効果があります。

✓血流を促し、疲労物質を取り除く

✓自律神経を整え、不眠や不安感を軽減する

✓筋肉の緊張をゆるめ、関節への負担を和らげる

✓体本来の回復力を高める

つまり、

休養だけでは回復が遅れる不調も、鍼灸を取り入れることで効率よく改善できるのです。

★まとめ

関節痛や自律神経の乱れの多くは、

「やり過ぎ（オーバーワーク・オーバートレーニング）」や

「間違ったやり方（ミスユース）」が原因です。

そのまま放置すると、

体はさらに悲鳴を上げ、慢性的な痛みやメンタル不調に発展しかねません。

改善の第一歩は「しっかり休むこと」。

そして

「鍼灸治療によって体のバランスを整えること」です。

無理をするのではなく、正しく休み、体をケアしてあげましょう。

心身が回復すれば、仕事も趣味ももっと楽しめるようになります。

オーバーワーク、オーバートレーニング、ミスユース

気になる方は当院まで

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