牽引-椎間板-腰痛-頚椎症

整骨院や病院で首の施術として牽引やタオルを首に巻いて引っ張るといった事をされたことがあると思います。

 

腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001110/4/Low_back_pain.pdf

 

 

★何のために？

あれって何のためにやっているのでしょうか？

首や腰は
神経、靭帯、筋肉、脊髄が細かく入り組んでいて
前屈・後屈・回旋・側屈などのあらゆる方向の運動の微調整も出来る繊細で重要な部分です。

であるにもかかわらず、

本当にあんなに雑な方法で良くなるのでしょうか？

 

★椎間板が潰れているから？

 

牽引がお好きな方はこぞって
『椎間板が潰れているから…』といいますが、
時間が経過した症状に対しては効果すら出ないのではないでしょうか？

 

その前に、
頭や胴体の重みに耐えられるように、しっかりと靭帯で固定されていて圧縮力で固着している潰れた椎間板(脊椎の骨と骨の間にある軟骨)を引っ張ったとしても、他の正常な椎間板や靭帯が引き延ばされるだけだと思われます。

 

 

さらに言うなら
椎間板が潰れるような脆弱な身体を強い力で引っ張ると
正常な靭帯、神経にも負担をかけてブチブチブチとなってダルゥ～ンですよね？

 

 

 

★なぜ？椎間板が潰れたの？

そもそも、なぜ？椎間板が潰れたのか？を考えないで
椎間板が潰れるような脆弱な身体を引っ張って症状が一時的に感じなくなったところで…
操り人形と一緒で、またクシャッと潰れると思われますが、いかがでしょうか？

 

 

だから、
整形外科でも牽引をしないところもありますし、
整骨院や整体で行うタオル牽引は…ご想像におまかせします。

 

 

 

★何をしないといけないのか？

 

では何をしないといけないのか？というお話ですが、

まずは環境整備です！

肉体・生活・思考における環境整備です。

椎間板が潰れるほどの負担がかかるということは筋肉・神経・他の椎間板に問題があるためです。

 

肉体：

何はともあれ不調があれば、まずは肉体に治療が必要です。
椎間板は骨と骨の間で動きを連動していく蝶番の役割です。
潰れる椎間板があるということは負担の分散が上手くできていない証拠です。

 

・椎間板の連動に関与する筋肉のバランス。
・筋肉に指令を送るのは神経の働き。
・椎間板の連動を構成する関節の滑らかさ。

といった感じで問題個所の改善を進めていきます。

 

生活：

「治療に行った時はイイけど」という方が見落としがちなこととして挙げられるのが生活環境や習慣です。

治療を受けて良くなるのであれば悪くなる原因は治療院以外の場所にあるため、より詳しいカウンセリングで悪くなる生活習慣を見つける必要があります。

このタイプの方は使用器具や設備の改善で飛躍的に改善することがあるので、自分で考えてダメなら専門家を頼りましょう。

 

 

思考：

『俎板（まないた）の鯉』になれるかどうかです。
「どこに行っても良くならない」という方が10件以上かかってみて良くなっていないのであれば『1.相当運が悪い or 2.意思疎通が出来ていない or 3.我が出ている』可能性があるので1と2の方は当院にお越しください。

 

まとめ、

・脆弱な身体に牽引は良くない
・椎間板が潰れるのには理由がある
・椎間板は引っ張って良くなるほど単純ではない

腰・首の不調でお悩みの牽引中のあなた
牽引で改善が見られないのであれば当院にご相談ください。